地域で遊ぶ、地域で育つ子どもたち
−遊びから「子育ち支援」を考える−

 学文社 2012年
 A5版 1,995円(税込)
     この本のチラシを見る
     この本をamazonで購入

「子育ち」という言葉を使って「育つ主体としても子ども」に
視座を定めた若手研究者たちの第2弾。
「遊び」と「地域」をキーワードに、子どもにとっての遊びを保障するとはどういうことか、
大人はそこにどのような関係を築くのかという問いにさまざまな視点から接近しています。
地域で活躍するNPOの実践5編も収録し、
理論と実践から子どもの遊びの可能性を探っています。





なぜ、今「子育ち支援」なのか
子どもと大人が育ちあうしくみと空間づくり

 子育ち学ネットワーク編
 学文社 2008年
     この本を7&Yで購入
     この本をamazonで購入

「子ども“と”遊ぶのが好き」よりも「子ども“が”遊ぶ」のが好きな人集まれ!
本書のキーワードのひとつであり、ついつい大人(社会教育団体)が行ってしまう
「おせっかい」や子どもの世界に「乱入」してしまうことへの警告でもあります。
本書は、子ども自身がもつ力を引き出し、
地域で共に育ちあう「子育ち支援」の可能性をさまざまな角度から探究を試みたもので、
子どもが自ら育つ力を尊重した地域での豊富な実践と先端の研究を、
積極的に取り入れ結合させていくため、
若手の研究者と実践者が2年以上にわたる研究活動の一端をまとめたものです。
3部構成となっており、
第1部の総論編では、「子育ち」の概念を教育学・発達心理学・政策動向から探り、
第2部では全国各地で取り組まれている、子育ち支援の実践5つを紹介、
第3部は、編集委員それぞれの視点から探る学際的な「子育ち」論考を収載しています。
単に成果をまとめるだけでなく、編集活動そのものをひとつのイベントと考え、
プロセスをできる限りオープンにして、それぞれの想いを共有できるようにしました。
その一つが、2回の座談会の開催で、事例編の執筆者に集まってもらい
「座談会」を開催して、それぞれの実践に対する想いを出し合った。
そして、事例編の原稿が集まった時点で編集委員がそれぞれの実践の特徴を出し合った。
1回目の座談会は事例編の最初に、編集委員による座談会の内容は、
各事例原稿の最後に「編集委員はこう読んだ」というコーナーを設けて掲載している。
このほか事例編には「用語解説」も加えるなど、
学生やこれから活動をはじめようとしている人々にも
理解してもらえるように工夫しております。





社会教育・生涯学習入門
 三恵社 2005年
     この本をamazonで購入

法政大学で「社会教育概論」を担当していたときに、
学生からテキストみたいなものが欲しいという要望がだされました。
そこで「講義台本」を基に編集したのが本書です。
本編では「人はなぜ学習するのか」からはじまり、終章は「子どもの育ちと社会教育」まで、
社会教育や生涯学習の歴史から方向性、社会的意義や問題点などが、
体系的にわかり易く学習できるように工夫しました。
第9章と第10章では、社会教育実践に関する現代的テーマとして、
別紙に掲載された論文2点を再録したほか、
社会教育に関する基本法制についても「資料」として載録しています。
また、社会教育に関する入門書であるが、
できる限り、著者の価値観や問題意識を出すように心がけました。
それは、社会教育・生涯学習の基本スタンスを明示することで、
本質を理解してもらいたいからです。
つまり、イニシアティブをとるのは誰かということで、
国家主導のこれまでのような統治的な教育姿勢で行くのか、
個人起点の民主的な学習重視でいくのか、
そうしたことを考える材料を各所に織り込んでいます。





子育ち支援の創造
アクション・リサーチの実践を目指して

 学文社 2005年
     この本を7&Yで購入
     この本をamazonで購入

本書は、『子育ち学へのアプローチ』(2000年エイデル研究所)、
『子どもの豊かな育ちと地域支援』(2002年学文社)に継ぐもので、
社会教育研究全国集会「子ども分科会」の30年間の総括と、
今日的課題を踏まえた実践と理論を提起することを目的に刊行しました。
第1部では、子どもを取り巻く国内外の社会的文化的状況を辿り、
問題点や課題を明示しております。
第2部は、子ども分科会のあゆみを実践・研究の二つの側面から時代の特長を捉え、
第3部の実践編では全国各地の先駆的な実践を紹介しており、
90年以降の主要文献・法令等を第4部の資料編にまとめています。





子どもの豊かな育ちと地域支援
 学文社 2002年
     この本を7&Yで購入
     この本をamazonで購入

『子育ち学へのアプローチ』に次ぐもので、変動の激しい子どもの育ちの環境として、
特に「地域」に着目し、理論的・実践的に検討を試みた本です。
第1部「子どもの育つ環境の今」と題し、
家庭生活・学校・地域・子ども組織・文化の視点から理論的に問題を追究するとともに、
「子育ち学」の概要を深化させている。
第2部は、問題解決へ向けた先駆的な実践を21本紹介している。
おいちゃんは、第1部にて「子どもの育ちと地域の教育力」を執筆しました。
1960年代を境とした地域構造の変貌と
それに伴う子どもの育ちの変化についてまとめている。
そして、一般的に言われている「地域の教育力」に対する見解をだし、
教育的見地からの地域構造を抽出し、その指標を提起しました。
先行研究を整理すると、人的資源の組織化であることは共通であるが、
ややスローガン的に過ぎず、むしろ地域構造を教育的視座から抽出することで、
地域性を明確化にして体系化(組織化)を図ることが重要と考え、
地域の教育資源(@日常の自然環境・文化・風習など、A地域人材、B学習空間)と
地域の教育機能(@感化、A影響、B模範、C指導)という指標を提起しました。
さらに、「子育ち社会教育」の『構造化』を試み、
「子ども自身が主体となった学び」と「子ども達の活動を指導する大人の学習」の
両者が含まれており、参加度合いや発達段階に照らし合わせて
「2系列4柱」に分類しました。
この論文は、教育学系の学会誌等で紹介され、高い評価を受けました。





文化がみの〜れ物語
住民主役・行政支援の文化センターづくり

 茨城新聞社 2002年
     この本をamazonで購入

茨城県美野里町(現小美玉市)2002年11月にオープンした文化センター「みの〜れ」は、
住民主導−行政支援という新しいまちづくりのコンセプトを掲げ、
約6年間の月日を費やして進められた住民参加型で整備された公共文化施設です。
開館後の運営も地域住民がリードしています。
その大胆でユニークな行き方が評価されて国土交通省から
「第一回対話型行政推進賞」を受賞、全国の注目を集めました。
その一連の経過をまとめたのがこの本です。
この本には、地域の暮らしを豊かにするヒントがいっぱいつまっています。
おいちゃんは、2・4・5・8章で執筆したほか、編集全般にも携わりました。





子育ち学へのアプローチ
社会教育・福祉・文化実践が織りなすプリズム

 エイデル研究所 2000年
     この本を7&Yで購入
     この本をamazonで購入

小木美代子、立柳聡との共編著で、
編著者としておいちゃんの名前が表紙を飾る第一号となった本です。
この本は、1996年に刊行した白井愼・小木美代子・姥貝荘一編
『子どもの地域生活と社会教育』(学文社)の続編というべきもので、
1973年の社会教育研究全国集会の「子どもの社会教育分科会」の
世話人の中心メンバーの3名が編集しました。
子どもを発達の主体として捉え、
その支援方策を学際的に検討する試みを理論・実践双方からアプローチしたもので、
第1部:理論・政策動向編、第2部:実践編、第3部:資料編と分かれています。
編著者は、社会教育学をベースに、
文化政策、児童福祉、文化人類学へと裾野を広げており、
それらを足がかりに「子どもの社会教育」研究を開拓していこうとするもので、
学際学的視座からより子どもの発達的特長を鑑みると、
教育・福祉・文化をつないでいく視座が必要であるとの見地になり、
「子育ち学」を創造していくという提起を試みたものです。



inserted by FC2 system